姫路市の空き家管理に関するよくあるお悩み
以下は、姫路市の空き家所有者・関係者からよく聞かれる悩みや疑問です。制度・統計・実態に基づいた客観的な情報をもとにまとめています。
※姫路空き家の清掃サービスでは、空き家管理だけでなく、相続・売却・法的トラブルなどの場面で必要に応じて信頼できる専門家（司法書士・弁護士・不動産会社）をご紹介することができます。
姫路市の空き家関連窓口・制度
法的・制度的な悩み
Q1. 空き家は放置しても法律上問題はないのですか？
A. 所有者責任が問われるケースがあります。
現時点で「空き家であること自体」は違法ではありません。
ただし、放置によって倒壊・害虫発生・雑草繁茂・ごみの不法投棄などが生じると、空家対策特別措置法に基づき「特定空家」に認定され、行政からの指導・命令・罰則が科される可能性があります。
【姫路市の特定空家対策実績】
• 認定件数：21件（2015年〜2024年10月）
• 解体・除却済み：14件
• 内訳：行政代執行2件、略式代執行3件、自主解体9件
Q2. 管理を怠るとどのようなリスクがありますか？
A. 建物劣化・近隣トラブル・法的リスクなど多方面に波及します。
建物が老朽化し、修繕・売却・解体費用が増す／雑草やゴミにより、不法投棄や放火のリスクが高まる／倒壊や屋根落下などで賠償責任が発生するケースもある、などです。
裁判例として、空き家の屋根材が風で飛び隣家に損害を与えた件で、所有者の管理責任が認められた判例もあります。
【実際の損害賠償事例】
• 屋根材飛散により通行人が後遺障害9級の重傷 → 5,000万円以上の賠償
• 空き家倒壊により隣家を巻き込み隣人死亡 → 2億860万円の賠償
• 外壁材落下により通行人死亡 → 5,630万円の賠償
このような高額な賠償リスクを避けるためには、定期的な管理が不可欠です。
Q3. 相続手続きが終わっておらず、名義も曖昧なままです…
A. 実務上の支障が出るため、早めに「相続登記」を進めることが望ましいです。
2024年4月以降、相続登記は義務化されました（罰則あり）。名義が不明確なままでは、管理の委託・売却・活用などが進められません。
【相続登記義務化の詳細】
• 期限：相続を知った日から3年以内
• 罰則：10万円以下の過料
• 対象：2024年4月1日以前の相続も含む
司法書士のサポートを得て、早めに名義整理を進めることをおすすめします。
管轄：神戸地方法務局姫路支局 参考：神戸地方法務局
管理・維持の悩み
Q4. どれくらいの頻度で管理すればいいのでしょうか？
A. 明確な法的基準はありませんが、月1回程度の巡回が一般的です。
実務上は、月1回の換気・通水・ポスト確認・外観点検などを行う例が多いです。特に湿気・破損・動物侵入などは、短期間で悪化することがあるため、1ヶ月以上放置しないことが望ましいとされています。
Q5. 空き家の草木やポストの手入れは誰の責任？
A. 所有者または相続人などの管理責任です。
私有地内の草木が道路や隣地に越境した場合は、所有者側が対応しなければなりません。ポストのチラシ溜まりなども、近隣から「防犯上の不安」や「景観上の苦情」となることがあります。
Q6. 遠方に住んでいて見に行けません。どうすべきでしょうか？
A. プロの管理サービスを利用することをおすすめします。
遠方居住者が自ら定期的に管理することは現実的ではありません。
現場での状況把握や緊急対応が遅れると、建物の劣化が急速に進んだり、近隣に迷惑をかけてしまうリスクがあります。
当社では姫路市内の空き家管理を専門に行っており、月1回の巡回点検から緊急時対応まで、遠方のお客様に代わって責任を持って管理いたします。
管理状況は写真付きレポートでご報告するため、離れていても安心です。
✓ 月1回の巡回点検・清掃
✓ 緊急時の迅速対応
✓ 写真付きレポート
✓ 姫路市内なら月額3,980円〜
Q7. 空き家の管理にかかる費用感はどのくらい？
A. 屋外のみなら月3,000円〜、屋内外含むと月1万〜1.5万円程度が一般的です。
NPOや行政支援を利用すれば、月額2,000〜4,000円程度で最低限の見回りを依頼できるケースもあります。一方、フルメンテナンス（換気・通水・清掃・除草含む）では1万円を超えることが多いです。
当社では姫路市内限定で、フルメンテナンスプランを月額3,980円〜でご提供しています。一般的な相場より大幅にお安く、地域密着だからこそ実現できる価格設定です。
【当社フルメンテナンスプラン内容】
✓ 屋内外の清掃・点検 ✓ 換気・通水作業 ✓ 郵便物回収
✓ 簡易な修繕対応 ✓ 写真付きレポート ✓ 緊急時対応
Q8. 転勤で何年か不在になります。どうしたらよいですか？
A. 短期間でも管理サービスの利用をおすすめします。
期間が限られていても、換気・通水・通電などの維持管理を怠ると劣化が進みます。「数年だけだから」と放置すると、戻ってきた時に想像以上の修繕費用がかかってしまうケースが多いです。
当社の短期管理プランなら、転勤期間中のみのご契約も可能です。帰任時期が決まっていない場合でも、月単位での解約ができるので安心してご利用いただけます。
Q9. 空き家の年間の維持費って平均いくらかかるのでしょうか？
A. 条件にもよりますが、年間10〜30万円程度が目安です。
主な費用内訳としては、以下のようなものが挙げられます：
- 固定資産税・都市計画税（年5〜15万円程度）
- 電気・水道などの基本料金（使わない場合でも発生）
- 火災保険・地震保険（年1〜2万円程度）
- 管理・清掃・除草などの委託費（年数万円）
- その他：郵便転送・換気・雪下ろし（地域差あり）
これらの費用を抑えるには、最小限の維持管理や専門業者の活用が有効です。
姫路市の制度：姫路市では老朽空家解体補助金制度（最大100万円）もあります。
防犯・近隣関係の悩み
Q10. 空き家に人が住んでいないことが近所に知られると、防犯上不安です…
A. その懸念は現実的です。
空き家は侵入・不法占拠・放火などの対象になりやすく、警察庁の資料でも空き家の放火率は高いことが報告されています。目視で「誰も住んでいない」と分かる外観（ポスト溢れ・カーテン無し・夜間無灯など）はリスク要因となります。
Q11. 隣の空き家の傾きや落下物などにより自宅等が被害に遭いました。どこに相談すればよいですか？
A. まずは姫路市の空家対策窓口または建築指導課へ相談しましょう。
危険な状態の空き家については、自治体が状況確認を行い、所有者に対して指導・勧告・命令を出せる場合があります。損害が発生した場合は、所有者に損害賠償を求めることもできますが、弁護士への相談が必要となるケースもあります。当社では必要に応じて法的対応が可能な専門家をご紹介することも可能です。
姫路市建築指導課：079-221-2541
参考：姫路市建築指導課
Q12. 町内の空き家にハチの巣ができて困っています。
A. 原則として所有者の対応義務ですが、不明な場合は姫路市役所や姫路市保健所に相談を。
空き家の敷地内にハチの巣ができた場合、所有者が責任をもって駆除対応する必要があります。ただし、所有者が不明・連絡不能な場合や、公共性が高い被害が懸念される場合は、自治体や保健所が仲介・確認に入ってくれるケースもあります。状況によっては町内会経由で連絡がつくこともあります。
姫路市保健所生活衛生課：079-289-1633
相続・家族の悩み
Q13. 親が老人ホームに入ることになりましたが、自宅はどうするべきですか？
A. 空き家になる前提で、管理・利活用・売却の選択肢を検討しましょう。
高齢者施設への入居により実家が空き家になるケースは増えています。すぐに売却せずとも、短期的な管理をしながら、将来的に貸し出しや売却も視野に入れることが重要です。迷う場合は不動産会社や専門家の意見を聞きながら判断できます。
姫路市の支援：姫路市空き家バンク制度を活用すれば、売却・賃貸の相手を見つけやすくなります。
参考：姫路市空き家バンク制度
当社では空き家に強い不動産会社との連携により、相談料無料で売却・活用のご相談にも対応しています。管理から売却まで一貫してサポートできるので、将来の方向性が決まるまでの間も安心です。
Q14. 実家を相続しましたが、思い出が残っていて売る考えになれません。
A. 気持ちを大切にしながら、維持管理や活用の選択肢を整理しましょう。
実家には家族の思い出や歴史が詰まっており、すぐに手放す決断は難しいものです。まずは「売らない」前提で、管理や活用の方法を検討しましょう。定期的に訪れたり、管理を委託したりすることで状態を維持できます。一定期間見守りながら、気持ちの整理とあわせて将来の方針を考えるケースも多くあります。
Q15. 兄弟・親族間での意見が合わず、空き家が放置されています。
A. 早期の意思統一と、第三者の仲介・法的整理が必要です。
相続後に「誰が管理するか」「売るか貸すか」などで意見が割れ、結果として放置されるケースは非常に多く見られます。この状態が長期化すると、劣化・損害・固定資産税の増加などのリスクが高まります。司法書士や弁護士を交えて調整することで、方向性を整理しやすくなります。
姫路市の相談窓口：姫路市では年2回、専門家による空き家無料相談会を開催しています。
当社では法的手続きに詳しい司法書士・弁護士との連携により、親族間の調整もサポートしています。話し合いが進まない間も、物件の管理は継続する必要があるため、調整と管理を並行して進めることが可能です。
Q16. 家具や荷物がまだ残っている状態でも管理をお願いできますか？
A. はい、荷物がある状態でも管理可能です。
「片付けが終わってから管理を頼もう」と思っているうちに時間が経ってしまうケースが多いです。荷物があっても換気や通水、外回りの清掃などの基本的な管理は行えます。
当社では荷物整理のサポートも行っております。貴重品の仕分けから不用品の処分まで、段階的に整理を進めながら管理を継続できます。「どこから手をつけていいかわからない」という方もお気軽にご相談ください。
Q17. 庭木の剪定や雑草の処理もお願いできますか？
A. はい、庭の管理も含めて対応いたします。
空き家の庭は放置すると雑草が伸び放題になり、近隣から苦情が来ることも多いです。また、庭木が道路にはみ出すと通行の妨げになったり、台風時に危険になったりします。
当社では庭木の剪定、雑草の除去、落ち葉の清掃なども管理プランに含まれています。季節に応じた庭の手入れで、近隣に迷惑をかけることなく美観を保てます。大型の庭木の伐採が必要な場合も、専門業者と連携して対応可能です。
Q18. 他の不動産会社や業者から提案を受けていますが、相談に乗ってもらえますか？
A. もちろんです。セカンドオピニオンとしてもご活用ください。
空き家の活用や売却について、複数の業者から異なる提案を受けて迷われることはよくあります。「この提案は適正なのか」「他にもっと良い方法はないのか」といった疑問をお持ちの方も多いです。
当社では空き家管理の専門業者として、客観的な視点でアドバイスいたします。売却を急かすようなことはせず、お客様の状況に応じた最適な選択肢をご提案します。他社の見積もりや提案内容についても遠慮なくご相談ください。