姫路市の空き家の維持費はいくら?路線価から試算

実家の空き家の費用を心配する女性

誰も住んでいない実家でも、税金や水道・電気の基本料金、火災保険、草刈りなどの費用は毎年かかります。

このページでは、姫路市の路線価や税率、上下水道・電気の料金をもとに、一般的な一戸建ての空き家の維持費を試算しました。あわせて、空き家がどれくらいの期間そのままになっているのか、国の調査データもご紹介します。

空き家は平均してどれくらい放置されている?

国土交通省の調査では、空き家の平均期間は公表されていませんが、ちょうど真ん中(中央値)は「9〜11年」です。空き家の半数以上(51.5%)が9年以上、22.5%が20年以上そのままになっています。

出典:国土交通省「令和6年空き家所有者実態調査」(2025年8月公表)

空き家を取得したきっかけは「相続」が57.9%で最も多く、所有者が困っていることは「管理の作業が大変」(31.7%)、「遠くて行くのが難しい」(21.6%)が上位です。

姫路市の空き家の年間維持費(試算)

姫路市内の一般的な一戸建て(土地約50坪・木造築40年超)を、誰も住まずに持ち続けた場合の目安です。

費用年額の目安
土地の固定資産税・都市計画税
住宅用地の特例あり
約2.6万円
建物の固定資産税・都市計画税
評価額200万円と仮定
約3.4万円
水道・下水道・電気の基本料金約3.2万円
火災保険約1〜6万円
草刈り・植木の手入れ
業者に年2回
約6〜10万円
合計(交通費・修理代を除く)年 約16〜25万円

試算条件:土地165㎡/姫路市の住宅地の平均的な路線価5.4万円/㎡(2026年・トチノカチ集計)から固定資産税評価額を「路線価÷0.8×0.7」で概算。固定資産税1.4%・都市計画税0.3%(姫路市)。水道13mm 2か月2,040円・下水道 月1,030円(税抜)(姫路市)、電気 月522.58円(関西電力)。火災保険・草刈りはALSOKの目安を参考。実際の税額は課税明細書でご確認ください。

固定資産税・都市計画税の計算

  1. 路線価5.4万円/㎡ ÷ 0.8 × 0.7 = 評価額 約4.7万円/㎡
  2. × 土地165㎡ = 土地の評価額 約780万円
  3. 固定資産税:780万円 × 1/6 × 1.4% = 約18,200円
  4. 都市計画税:780万円 × 1/3 × 0.3% = 約7,800円
  5. 建物:200万円 ×(1.4%+0.3%)= 約34,000円

管理が不十分だと、土地の税金は約3.6倍に

2023年の法改正で、放っておくと危険になるおそれのある空き家は「管理不全空家」として、市町村が指導・勧告できるようになりました。勧告を受けると、土地の住宅用地の特例が受けられなくなります。

土地の税金(年額)特例あり勧告で特例がなくなると
固定資産税約18,200円約76,400円
都市計画税約7,800円約16,400円
合計約2.6万円約9.3万円

10年そのままにすると、維持費は160〜250万円

年間16〜25万円の維持費は、空き家の期間の中央値である10年で約160〜250万円になります。これに加えて、家の傷みが進めば修理代が、売るときには解体費がかかることもあります。

空き家の維持費をおさえるには

使い道を早めに決める住む・貸す・売る・解体する。方針が決まれば、維持費がかかる期間を短くできます。決めるまでは、家を傷めない管理を続けることが大切です。
「管理不全空家」にしない換気・通水や草木の手入れで、勧告による税金の増加やご近所トラブルを防ぎます。
保険と契約の見直し空き家になったことを保険会社に伝えましょう。水道は通水のために残し、使わない契約は整理します。
相続した空き家の特例相続した空き家を売るとき、税金が軽くなる場合があります(姫路市の案内)。

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姫路の空き家の前でほうきを持つスタッフ